ちょっとしたアイデアが1億円を生み出した!ミリオン・ダラー・ホームページ

ミリオン・ダラー・ホームページをご存知ですか? 今から15年以上前の2005年、学生だったアレックス・テューさんが作成したサイトで、1ページのサイトに多数の画像とウェブリンクが貼られた広告のポータルサイトのようなもの。1ページを1000×1000の格子状にブロック分けした合計100万ピクセルでできたサイト。10×10ピクセルを最も小さい販売の単位として、1ピクセル当たり1ドルで販売しました。すべてのブロックが売れると100万ドルになるということで、そのサイトは「ミリオン・ダラー・ホームページ」と名付けられました。あっという間にすべてのピクセルが完売し、特に最後のブロックはオークションで売買されるなど、そのユニークなアイデアは世界中で話題になりました。唯一無二、でもとてもシンプルなアイデアで1億円を稼いだ伝説のサイト、ミリオン・ダラー・ホームページに迫ります。

開発

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ミリオン・ダラー・ホームページの開発者、イギリスに住むアレックス・テューさんはノッティンガム大学の学生で2005年の8月、21歳の時にこのサイトのアイデアを思いつきました。MBA取得コースに在籍していた彼は卒業しても学生ローンの返済に何年もかかることをずっと気にかけていました。学費を稼ぐために何かできないか考えたテューさんは、たくさんの広告を貼れる100万ピクセルのサイトを作り、1ピクセルあたり1ドルで販売するアイデアを思いつきました。希望するピクセルサイズのブロックを購入した広告主がその購入サイズに合った画像とリンク(URL)を貼れるという仕組みを開発したのです。イギリスよりもアメリカの方がオンライン人口が多いこと、さらに当時の為替はドルよりイギリスポンドが強く、1ポンドが約1.80ドルだったため1ポンドに設定すると割高感があることにも着目。1ピクセルの値段はイギリスポンドではなく、ドルに設定しました。その一方テューさんのがサイト立ち上げにかけたコストは、ドメインの登録料とウェブホスティングのパッケージ料金、たった50ユーロでした。

ピクセル販売

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テューさんの開発したミリオン・ダラー・ホームページは2005年8月26日から運営が始まりました。1ピクセルでは小さすぎてほとんど見えなかったので、10×10の100ピクセルを最小の単位とし、最低価格100ドルから販売されました。また購入する広告主に対してサイトを5年間オンラインにしておくことも約束しました。最初の購入者はオンライン音楽サイトの運営者であった友人で、サイト立ち上げから3日後のことでした。彼は20×20ピクセルのブロックで400ピクセルを購入し、その後2週間でテューの友人や家族が計4,700ピクセルを購入しました。当初口コミだけで販売をしていましたが、しばらくしてテューさんはプレスリリースをマスコミ各社に送り、BBCはミリオン・ダラー・ホームページをニュースとして取り上げました。9月には現地の技術系ニュースサイトThe Registerがこのサイトについての記事を2回掲載。9月末には売り上げが250,000ドルに達しました。10月6日、テューさんは65,000回のサイトへのアクセスがあったと発表。11日後にはそのアクセスは100,000回にまで増加しました。サイト立ち上げから2か月後の10月26日、1,400の顧客が500,900ピクセル以上を購入しました。2005年年末時点で1,000,000ピクセルのうち999,000ピクセルが販売されました。

加熱するピクセル売買

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2006年に入ってサイトの注目度はさらにアップ。ブロックの購入希望者が残りのピクセルに対して多すぎるため、テューさんは最後の1,000ピクセルを公平に販売するため、eBayでのオークションを行うことを決めました。オークションには10日間で99の入札がありました。最高入札額は160,109.99ドルにもなりましたが、多くは入札者が撤回したり、いたずらでキャンセルされるなどのトラブルもあり、最終的に38,100ドルでダイエット商品のオンラインストアMillionDollarWeightLoss.comが落札しました。ブロックの購入者はイギリスの新聞社Timesやヤフーといった世界的企業から、オンラインカジノ、出会い系サイト、金融、ウェブデザインの会社まで様々でした。開設から5か月ですべてのブロックが完売し、総売り上げは1,037,100ドルとなりました。その売り上げからサイトの運営コスト、税金、寄付を差し引いて、テューさんは約650,000ドルから700,000ドルを手に入れることになったのです。