ベビーベッドの価値は一体いくらなのか・・・
そこで購入者が査定の担当者から言われたことは、たとえお金を払って買ったものであったとしても、とても美しいものであったとしても、その価値や査定額はオークションハウスではわからないということだったそうです。オークションハウスで重要なことは、その目の前にあるものの価値がいくらかということよりも、その金額を出してそのものを買いたい人がいるかどうかということ。あまりに当然のことを言われて我に返った女性。確かにある人にとっては「古いいらないもの」であっても、ある人にとってはお金を払ってでも欲しいものということはよくあります。アンティークの価値はオークションハウスではなく、買う人が決めるということを理解した購入者の女性は・・・。
オークションで価値を確かめる
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結局、購入者の女性はそのベビーベッドをオークションにかけてみることにしました。とても美しいベビーベッドだったのでカレンだけでなくこの若いお母さんにとっても惜しい気がしましたが、もし高い値段で売れるのであれば、安いベッドを別に買い余ったお金は生活資金に回すことができます。そう自分をなっとくさせるようにオークションへ出かけた彼女。その時はこの日がまさか彼女の行為が人生を大きく変えるような日となるなんて思ってもいませんでした。
その日のオークションの最後に紹介されたベビーベッド。一部ではもう退席した競売人たちがいたほどで高く売るにはあまりよい状況ではありませんでした。しかしベビーベッドのオークションが始まると、入札の値段はびっくりするほど上がっていったのです。