カレンの思い出
幼い時からそのベビーベッドはいつもカレンのそばにありました。カレンに娘ができてからは、赤ちゃんへの愛情とともにこのベビーベッドにさらに愛着がわきました。そんなたくさんの思い出が詰まったベビーベッド。ベビーベッドが売れた時、カレンの気持ちはすごく軽くなりました。お金が少し入り家計が助かるからです。しかしこのベビーベッドの購入者がそんなカレンの気持ちをかき乱すことになるのです。
お互い似たもの同士
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ベビーベッドを購入した人は一体どんな人だったのでしょうか。カレンの家にベビーベッドを取りに来たのも若いシングルマザーでした。妊娠7か月の彼女にはもうすぐ二人目の子供が生まれるということで、新しく迎える赤ちゃんのために使うために購入したそうです。しかしこのお買い物をきっかけに彼女二人の人生は大きく変わります。その若いお母さんも生活に困窮しており、できるだけ節約をして生活をしているようでした。「これから生まれてくる子にこのベッドはぴったり!」とカレンの家にやってきた若いお母さんは言いました。とても愛着のあるベビーベッドだったので、境遇の似た女性にベッドを売ることができてカレンもとても嬉しく、また思い切ってこのベッドを売ってよかったと思いました。